ワーママから育児休暇を取得したママなら迷う育児明けの働き方について実際の経験を元に解説していきたいと思います。
子供が1歳に近づくと嬉しい反面、会社復帰を考えなければいけない時期にも突入し不安な方も多いのではないでしょうか。
今のままの会社で働き続けられるのか、転職か、退職かさまざま選択肢が頭をよぎると思います。
本記事でわかること
・迷ったときの3つの判断材料
・時短のメリット・デメリット
・フルタイムのメリット・デメリット
将来のワーママさんの参考になりますように。
私の経験談
長男が1歳のときに無事に保育園にも合格し、育児休暇が終了しました。
会社によって異なりますが、私の会社では小学3年生まで時短を選ぶことができます。
育児休暇明けの上司との面談前にフルタイムか時短か悩み、フルタイムを選択しました。
復帰後すぐに子供の度重なる体調不良や夫が夜勤のため平日ワンオペという状況の中、
1年間フルタイムで働き続けました。
結果、転職を考え退職届けを出した後に第二子の妊娠が発覚。
すぐに転職できない期間が続くことが目に見えていたので、働き方を見直してフリーランスに転身しました。
こんな私の経験から、ワーママさん自身が納得する働き方を選ぶ判断材料として本記事を参考にしていただきたいです。
迷った時の3つの判断材料
時短やフルタイムのメリット、デメリットを紹介する前にどちらを選ぶのかの3つの判断基準をお伝えします。
自分が大切にしたいのは何か考える
自分の考える「理想のキャリア」や「理想の子育て像」がぼんやりでもあると思います。
例えば、
・40代までには役職につきたい
・近いポストに行ってキャリアアップをしていきたい
・30代前半には、子供を2人はほしい
・休日には旅行も行って費用面も心配せずにリフレッシュいしたい
仕事と家庭を両立する上で何が自分の軸になるのか書き出してみましょう。
私の場合の軸はこちらです。
・子供の急な用事に対応できる
・睡眠時間を確保してイライラを減らす
・家族との時間をしっかり取る
大切にしておきたい軸を明確にしておく理由としては、
自分にストレスがかかっているなと思うときに、軸とズレていないか見直すことができるからです。
復帰後の家庭と仕事のバランスを想像
復帰後にどのようなスケジュールになるのか実際に書き出してみましょう。
1日にどんな行動があるのかリストアップし、時間も書き出してみます。
例えば、
・保育園の送迎時間から起床時間を考える
・子供の支度と自分の支度時間
・通勤時間(バス、電車、徒歩、自転車)
・勤務時間
・残業時間
・晩ごはんは何時につくるのか
・子供の就寝時間を何時にしたいのか
日頃の自分の行動をリストアップした後は、無理なく時間に余裕をもって行動することができるのか見ていきます。
最後にはじめに決めた自分の軸とはブレいないか確かめていきましょう。
長期目線で考える
復帰を考えたときに‘’今の状況‘’に対して働き方はどうしたほうがいいのか考えがちですが、大切なのは‘’長期目線‘’で考えることです。
ワーママの場合1歳で復帰しても保育園は残り5年あります。その後は小学生になり6年間通うことになります。
小学生になると保育園とは違い、長い時間預けられるかわかりません。
私の子供の保育園だと19時半まで預けることができますが、小学生で児童館に入れても17時までしか預けられない所もあります。
子供がいることである程度の年のライフプランは決まってきます。
今の現状だけではなく、長期目線での働き方を視野にいれて働き方を考えましょう。
時短を選ぶメリット・デメリット
短時間勤務制度は、原則として、3歳未満の子を養育する人が受けられる制度です。
短時間勤務制度を利用した時短勤務では、原則、一日6時間までの労働時間と定められています。
時短を選択するメリット
- 家庭と仕事の両立がしやすい
- 保育園送迎に間に合う
- 万が一に対応しやすい
時短勤務の最大のメリットは、家庭と仕事の両立がしやすいことです。
労働時間が短くなる分、フルタイム勤務者と比較して、育児などに費やす時間を増やせるため、仕事と育児の両立が目指せるでしょう。
保育園の送迎前にある程度時間に余裕ができるので、送迎前後にある程度家事を進めることができます。
また、早めに帰宅できることで子供の急な発熱や予防接種があったとしても、小児科が空いている場合があるので平日でも病院に行くことができます。
子供を寝かしつけしたい時間までに間に合うなどせかせかした時間を少なくすることができます。
時短を選択するデメリット
- 収入が減る
- キャリアアップが遅れる
- 時短に期限がある
時短をすることでの収入減は受け入れざる終えません。
8時間のフルタイムから6時間の時短勤務にした場合、単純計算で給料は3分の2になると思っておきましょう。
働く時間減ることで賞与にも影響するかもしれません。
また、業務内容に制限ができたりすることで思うようにキャリアアップできない可能性もあります。
時間は短いだけでやっている仕事内容は一緒なのに、評価されるのに時間がかかり不本意なキャリアを歩むワーママも多いと思います。
そして、時短には期限を設けている会社は意外と多く、主に「子どもが3歳の誕生日を迎えるまで」とされています。
理由としては、最低でも3歳になるまで時短勤務を認めておけば法律違反にないからです。
それ以降は原則としてフルタイムに戻ることを前提にしている会社が多いですが、会社によって規定は違うので調べておきましょう。
フルタイムを選ぶメリット・デメリット
正社員のフルタイム勤務での労働時間上限は、労働基準法に基づき、原則、1日8時間(週40時間)です。
これを超える場合は、法定時間外労働といい、残業扱いとなります。
フルタイムを選択するメリット
- 給料や賞与の収入が維持できる
- 出産前と同じ裁量で仕事ができる
- キャリアアップの影響が少ない
フルタイムの一番のメリットは、時間による制限がないので給料や賞与の収入が産前とほとんど変わりなく受け取ることができます。
出産前と同じ裁量で仕事もできますし、キャリアアップへの影響も少ないです。
子育てとの両立する時間はパツパツになってしまいますが、その分生活費用にゆとりを持つことができます。
忙しいときにすべてのご飯を手作りにするのは大変だなと思うときは、宅食サービスやお弁当を購入することで時間の隙間をつくることもできます。
時間がないときは、時間家電や宅食サービスを利用しよう。
フルタイムを選択するデメリット
- 家事・育児の時間を十分に確保できない
- ワンオペだとかなりきつい
- 家事・育児を代行する場合出費が伴う
私の保育園では延長保育で19時半まで預けることができましたが、その場合保育料+料金がかかりました。
18時半までにお迎えに行くと保育料だけなので、毎日急いで帰宅していました。
あるとき残業したことや通勤バスが遅れたことなど重なり、18時半に間に合いませんでした。
一人で保育園の事務所で待っている子供を見たときに「私は本当に仕事と子育てを両立できているのだろうか」と悲しくなった記憶があります。
ワンオペだったので一人でやらないといけないことが多くて、心身共に疲労してしましました。
フルタイムで働いたママの1日のスケジュール
フルタイムで働いていた時の実際の1日のスケジュールを書き出してみました。
【フルタイム1日のスケジュール】
- 6:00
-
起床(私のみ)自分の支度と晩御飯の準備
- 7:00
-
自宅出発(徒歩+バス)家族起床(子供と夫)保育園は夫に連れて行ってもらう
- 8:00
-
会社到着・勉強会とお客様対応の準備
- 17:10〜17:30
-
会社退社
- 18:30
-
直接保育園にお迎え(平日はワンオペ)
- 19:00
-
帰宅後授乳(1歳4ヶ月まで母乳)、晩御飯
- 20:00
-
お風呂、歯磨きを済ます
- 21:00
-
子供を寝かす
- 22:00
-
明日の保育園の準備と勉強時間
- 23:00
-
就寝
ざっとしたスケジュールですが、正直時間ギリギリで日々をやりこなす平日が続きました。
土日は寝たいのに、子供の早起きに付き合って寝不足。
転職・退職も視野に入れても悪くない
働く場所に囚われなければフルタイムや時短を考える必要は実は少なくなるかもしれません。
また、生きづらい、働きづらいと感じるのは「すべてを得ようと思っているとき」ではないでしょうか。
例えば、
・正社員でありたい
・ばりばり働いている女性でありたい
・給料を今より下げたくない
・子供は兄妹を作って理想の家族を作りたい
自分のすべての理想を叶えることができたらとても素敵です。
でもたくさん理想をもちすぎると何かが叶わなくなったときに、とてもストレスを感じてしまします。
理想を叶えるのは、今である必要があるのか。
もう少し先でもいいのではないのか。そんな風に疑問をもちながらライフプランを見直すことはとても大切です。
ライフプランを大きく変えるには、何かを捨てることで心に隙間ができ、新たな可能性も見えてくるでしょう。
まとめ
自分のライフプランを考えると「自分はこうしたい」「絶対ここはゆずれない」という理想は誰しもが持っていると思います。
何歳になってもここは変わってないな。と思う部分がある方もいらっしゃるかもしれません。
ワーママである限り、仕事と家庭の両立は切っても切り離せません。
子供のために!と思って働いたとしても無理して働くママを子供は願ってはいないかもしれません。
「今の会社では自分の理想は叶えられそうにない」と思う場合は、思い切って転職やフリーランスに転身するのもおすすめです。
自分の理想に沿った仕事の選択や、家庭との両立を応援しています。