2024年の新NISA改定で2023年12月で廃止となることが決まっているジュニアNISA(少額投資非課税制度)は、2023年9月までは新規口座開設(証券会社によって異なる)ができます。
その後は12月末まで口座内での新規投資が可能です。
未成年のお子様がいらっしゃる方は、駆け込みでも年間80万の非課税枠投資は魅力的なので、賢く子供の将来の資金を作っていきましょう。
本記事では、楽天証券を例にとって口座開設について説明をします。
記事を読んでわかること
・ジュニアNISAのメリット
・ジュニアNISAの開設方法
・ジュニアNISAのよくある質問
最後に私のジュニアNISAの実績を公開するよ。
ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISAとは、未成年のお子様のための「少額投資非課税制度」です。ジュニアNISA口座で投資を行うと、投資で得た利益や、配当、分配金にかかる利益に対する税金が非課税=0%になります。
通常NISA口座を利用しない投資利益に対しては、20.315%の税金がかかります。
【対象年齢】
・国内に居住する0歳〜17歳までのお子様
【非課税枠投資上限】
・80万円
【非課税期間】
・利用者が18歳になるまで
【運用管理者】
・口座解説者本人の二親等以内の親族(両親や祖父母)
18歳になるまで非課税運用
2023年にジュニアNISAを使うメリットは子供が18歳になるまで、上限80万円の非課税投資ができます。
0歳のお子様にジュニアNISA口座を開いて80万投資をすると、18歳になるまで18年間の長期にわたり非課税で運用ができます。
ただし、2023年にジュニアNISAは廃止されるので、2024年以降に新たな投資を行うことはできません。
2024年から払い出し制限緩和
ジュニアNISAは、元々利用者が原則18歳になるまでは引き出しができないというルールでした。
私が2020年で長男を出産したときは、このルールでした。
しかし、2024年以降は年齢や理由を問わずに払い出しが可能になります。
今年0歳のお子様でジュニアNISAをスタートすれば、18歳になるまで非課税投資を続けることもできますし、急な入用があれば2024年以降払い出しを行うこともできます。
ただし、払い出しは全額引き出しのみで一部引き出しは不可です。
全額引き出しのみとなりますので、その際にジュニアNISA口座は閉鎖することになります。
口座開設方法
【口座開設時に必要な書類リスト】
- スマホやインターネット環境
- 登録者親権者の楽天証券の総合取引口座
- 世帯全員が記載された住民票の写し
・発行から6ヶ月以内
・お子様のマイナンバーの記載
・続柄の記載
・発行印記載 - お子様名義の銀行口座
【ジュニアNISA口座開設の流れ】
※本画像は金融庁HPより引用しています。
お子様の未成年口座開設をしている場合
お子様の登録親権者が自身の口座にログインして、ジュニアNISA口座開設を行います。
全体の手続きの流れはこちらをご参照ください。
\ジュニアNISA口座のみの開設はこちら/
お子様の未成年口座開設をしていない場合
ジュニアNISAをはじめるには、未成年口座の開設が必要です。ご登録親権者となる方は、あらかじめ楽天証券の総合取引口座を開設してください。
全体の手続きの流れはこちらをご参照ください。
\未成年口座、ジュニアNISA口座同時開設/
よくある質問
- 2024年以降5年感の非課税期間が終わると手続きは必要ですか?
-
非課税期間である5年を過ぎても手続きは不要です。18歳になるまで引き続き非課税で運用することができます。
- ジュニアNISA制度廃止後は、ジュニアNISAの中のお金はどうなりますか?口座に残ったままでしょうか
? -
ジュニアNISAは制度廃止後は、新たな投資をすることができませんが、お子様が18歳に鳴るまでは非課税で売却や払い出しはできます。
執筆者のジュニアNISAの状況
2020年に長男のジュニアNISA、2022年に長女のジュニアNISAを開始しました。
2023年7月時点ではこのような運用状況になっています。
【長男のジュニアNISA】
2023年7月20日時点で、+145,801円
【長女のジュニアNISA】
2023年7月20日時点で、+176,617円
今年の枠いっぱいまで投資をフル活用していきたいと考えています。
長男に関しては、運用期間3年目、長女は運用期間1年目ですが、銀行に預けるより遥かに利益が出ています。
運用状況は都度確認することができるます。
子供が18歳になるまで投資価格は上下するので、どのような運用結果になっているかわかりませんが、将来の教育資金や急な入用の貯蓄代わりとしてジュニアNISAを運用しています。
ジュニアNISA制度終了後の対応
2023年をもって、ジュニアNISA制度は終了となります。
新規取引や所有商品については以下をご参照ください。
新規取引
積立、スポット購入も2023年12月末で(受渡日基準)買付ができなくなります。
注文日や約定日(価格決定日)が年内でも受渡日が年をまたぐ場合はジュニアNISA内で商品を購入することはできません。
子供が18歳の成人を迎えた場合
18歳となった年の年末に、以下の2点が実施されます。
・新ジュニアNISA口座の自動開設
・ジュニアNISA口座で保有している商品の課税口座払い出し
(新NISAへの非課税移行は不可)
非課税期間終了(買付から5年)前の商品については払い出しされず、引き続きジュニアNISA口座で保有することができます。
ジュニアNISAで保有している商品について
現在ジュニアNISAで保有している商品は、非課税保有期間5年が経過しても、18歳になる年まで、継続管理勘定にて非課税で保有することができます。
なお、継続管理勘定への移管は自動で行いますので、自身で対応する必要はありません。
2024年以降は18歳未満であっても、ジュニアNISA口座で保有している商品の払い出しや預かり出金が非課税で行えるようになります。
非課税で払い出しを行う場合、一部出金のみを払い出すことはできず、ジュニアNISAで保有するすべてのお預かりを払い出した上で、ジュニアNISA口座は廃止となります。
まとめ
最後に本記事で紹介した重要ポイントをまとめておきます。
・ジュニアNISAは2023年末で廃止
・2023年9月末まで新規開設可能(証券会社によって異なる)
・2023年12月末まで投資可能(証券会社によって異なる)
・保有しているジュニアNISAでの投資商品は、非課税期間終了後(5年間)18歳になると自動的に継続管理勘定に移管され18歳になるまで非課税で保有することができる。
・18歳の年末頃になると、運用していた資産は自動で課税口座へ払い出しになります。
・2024年以降保有している投資商品は、年齢にかかわらず非課税での払い出し可能
・ジュニアNISA口座内での払い出しは全額のみ(一部支払不可)
・ジュニアNISA口座内での払い出し終了後は口座は廃止
・ジュニアNISAを開設した状態で成人(18歳で迎える1月1日以降)を迎えると、お子様名義のNISA口座が自動で開設され、NISA枠での取引が可能になります。(自動で行われます)
ジュニアNISAから成人NISAへ資産を移すことはできません。お子様が成人した際は、お子様には課税口座とNISA口座2つの枠がある点をきちんと伝えて、運用について話合いましょう。
ジュニアNISAの非課税メリットを最大限に活かす点を考えたら、18歳までの利益が出ている間にタイミングを見て売却をしていくのが一つの方法です。
上記情報は2023年6月時点での情報です。情報が更新される可能性もあるますので、必ず金融庁のホームページで最新情報をご確認ください。
親が早い段階から運用をしておくことで子供に投資についての教育に活用することができます。
投資に関心を持つことで金融リテラシーが高まり、お金について学ぶきっかけになるでしょう。18歳の成人になれば自分でNISA口座を保有することができるのでとても勉強に鳴ると思います。
そして、投資にはリスクはつきもの。理解を深めるきっかけにもなるよ。
お子様への資金形成に残り少ない期間ですが、ジュニアNISAを活用していきましょう。
本記事は楽天証券ニュースを参考にさせていただきました。